冨木研究室

実験II「超高周波」

【分布定数線路】分布定数線路の実際を経験する。このために,無損失同軸線路の 送端にパルス電圧を印加して,その進行の様子を観測する。同軸線 路の特性インピーダンス,その往復長を伝搬するのに要する時間を 測定する。これらの量と同軸線路の絶縁物の比誘電率,内外導体の 半径,線路長との関係を確認する。模擬無ひずみ線路についても同 様の測定,確認を行う。
【高周波における回路素子の解析】パーソナルコンピュータを用いて高周波における回路素子の解析を行う。また高周波回路の特性を生かした応用や解析に有用な散乱行列(Sパラメータ)を計算により体験する。
【定在波の測定とインピーダンス整合】分布定数回路に正弦波交流を加えた場合,線路端で反射を生ずると, 入射波と反射が重なり合って,定在波を生ずる。導波管に生ずる定在 波を測定し,可動スタブチューナによりインピーダンス整合を行うこ とで,分布定数回路の定常現象についての理解を深める。